修了チェック|3. 財務担当
調達手段を選ぶ力を、
実際の場面で確かめます。
財務担当が、実際に迫られる判断です。
レベル3修了チェック
⏱ ここまでの振り返り
既存有利子負債とは何か → 銀行借入の基本と交渉 → 財務制限条項(コベナンツ) → 借換え → 社債・コマーシャルペーパー → 為替リスクと為替予約 → 金利変動リスク、という必修7記事と、格付・ヘッジ会計の発展2記事を読んできました。
レベル3の力は、「状況に応じて、適切な調達方法を選び、財務リスクに備えられるか」です。4つの場面で確認します。
場面1:設備投資10億円を、どう調達するか
10年使う設備への投資10億円を、どう調達するのが適切ですか?
場面2:財務制限条項に抵触しそうだと分かった
決算の着地見込みが、財務制限条項の基準(純資産を前期末の75%以上に保つ)にぎりぎり届かなそうだと、決算の2か月前に分かった。どうしますか?
場面3:借入の返済期限が、半年後に迫っている
10億円の借入の返済期限が半年後に迫っている。借換えを考えるなら、いつ動き始めるべきですか?
場面4:初めての海外取引が決まった
さくらが、初めて海外の取引先と、3か月後に代金を受け取る外貨建ての契約を結んだ。何を検討すべきですか?
場面5:2つの借入提案を比較する
さくらは10億円・5年の借入を検討しており、2つの提案があります。銀行A:金利1.2%、事務手数料0.5%(一括)、財務制限条項あり(純資産を前期末比75%以上維持)。銀行B:金利1.6%、事務手数料なし、財務制限条項なし。5年間の総コスト(金利の単純合計+手数料)で比較すると、Aは約6,500万円(金利6,000万円+手数料500万円)、Bは約8,000万円(金利のみ)で、Aの方が1,500万円安く済みます。さくらは今後、大型の設備投資や一時的な業績悪化が起こりうる事業環境にあります。
この状況で、どちらを選ぶべきですか?
レベル3、修了です
レベル3で学んだ「調達手段を選び、リスクに備える」という視点は、次のレベル4「グループ財務」で、単体の会社を超えたグループ全体の資金管理へと広がっていきます。
次に学ぶ
レベル4「グループ財務」:グループ資金管理の全体像
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「株式会社さくら」の設定値です。