学習記事(発展)|3. 財務担当|8. 為替・金利・財務リスク
リスクに備えたのに、
決算書がブレるとしたら。
それを防ぐ会計上の工夫があります。
ヘッジ会計の考え方入門(発展)
⏱ 30秒で理解
為替予約などでリスクに備えていても、会計処理の仕方によっては、決算書の利益が意図せず大きく動いて見えてしまうことがあります。これを防ぐ会計上の工夫を、ヘッジ会計と呼びます。
備えているのに、決算書がブレる理由
為替リスクの基礎と為替予約で見たとおり、さくらが為替予約を使えば、実際に受け取る金額は予定どおりになります。ところが、会計上は「輸出取引」と「為替予約」を別々に評価すると、決算日ごとに為替予約の評価額だけが変動して見え、実際の経済的な安定とは裏腹に、損益計算書の利益がブレて見えることがあります。
ヘッジ会計:セットで見る、という工夫
ヘッジ会計とは、「守りたいもの(輸出取引)」と「守る手段(為替予約)」を、会計上もセットとして扱う考え方です。これにより、為替予約の評価の動きを、対象となる取引の会計処理とタイミングを合わせて認識し、決算書上のブレを抑えることができます。
輸出取引守りたいもの為替予約守る手段
ヘッジ会計セットで見て、決算書のブレを抑える
ここでは「入り口」だけ
ヘッジ会計の具体的な適用要件(ヘッジの有効性の判定方法など)は専門的で、会計基準に細かく定められています。この記事では、「リスクに備える取引には、決算書のブレを抑えるための会計上の工夫がある」ということを知っておけば十分です。実際の適用にあたっては、会計基準の一次資料や専門家への確認が必要です。
確認問題
問:ヘッジ会計を使う目的は何ですか?
次に学ぶ
レベル3修了チェック
情報源
- 企業会計基準第10号「金融商品に関する会計基準」第Ⅵ章「ヘッジ会計」(発行:企業会計基準委員会(ASBJ)/asb-j.jp/jp/accounting_standards_system/details.html?topics_id=109/2026年9月確認)-「ヘッジ対象に係る損益とヘッジ手段に係る損益を同一の会計期間に認識し、ヘッジの効果を会計に反映させるための特殊な会計処理」という定義の直接の根拠。具体的な適用要件(ヘッジ有効性の判定方法等)は同基準の一次資料・専門家確認が必要
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「株式会社さくら」の設定値です。