学習記事|4. グループ財務|9. グループ資金管理
1社のお金を見る力から、
10社のお金を見る力へ。
さくらは、グループ会社になりました。
グループ資金管理の全体像
⏱ 30秒で理解
親会社と子会社が、それぞれ別々にお金を管理していると、グループ全体で見たときに非効率が生まれます。ある子会社は余剰資金を銀行に眠らせ、別の子会社は同じグループの中にいながら外部から借りている、ということが起こり得ます。
舞台は、これまでの株式会社さくら(単体)から、さくらグループ(国内子会社10社)に変わります。売上高1,000億円、銀行口座は8行60口座になりました。
10社になると、何が変わるのか
レベル0〜3で学んだことは、すべて「1つの会社」を前提にしていました。さくらがグループ会社になると、次のような新しい課題が生まれます。
| 単体会社(レベル0〜3) | グループ会社(レベル4〜) |
|---|---|
| 1つの資金繰り表 | 10社分の資金繰りを、まとめて見る必要がある |
| 1社の中の複数口座管理 | 10社×複数口座=60口座の管理 |
| 1社の中の余剰・不足 | 会社をまたいだ余剰・不足がある |
非効率の正体
さくらグループのある子会社は、余剰資金を2億円、銀行預金として持っています。一方、別の子会社は、同じグループの中にいながら、外部の銀行から2億円を年2%の金利で借りています。
A子会社余剰資金2億円
ほぼ利息が付かないB子会社外部借入2億円
年2%の利息を払う
ほぼ利息が付かないB子会社外部借入2億円
年2%の利息を払う
同じグループの中にあるのに、資金が融通されていない
この非効率を、どう解消するか
この記事の後、レベル4では次のようなテーマを学んでいきます。
- 資金を融通し合う仕組み:キャッシュプーリングという代表的な手法。
- その実態としての貸し借り:グループ会社間貸借。
- 支払いを効率化する仕組み:相殺決済(ネッティング)。
- これらを支えるシステム:キャッシュマネジメントシステム(CMS)。
確認問題
問:親会社・子会社が別々にお金を管理していると、なぜ非効率が生まれますか?
次に学ぶ
キャッシュプーリングとは
情報源
- 一般的な企業グループの資金管理課題に関する解説
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「さくらグループ」の設定値です。