学習記事|4. グループ財務|10. 財務管理システム
60口座を、
手作業では見きれません。
それを支えるシステムがあります。
キャッシュマネジメントシステム(CMS)とは何か
⏱ 30秒で理解
キャッシュマネジメントシステム(CMS)とは、グループの資金を集中・配分・可視化するための仕組み・サービス群です。銀行が提供することが多く、キャッシュプーリングや相殺決済は、この中の代表的な機能です。
手作業の限界
さくらグループには、8行60口座があります。もし出納担当が、レベル1で学んだように1つ1つの銀行のインターネットバンキング画面を毎朝確認していたら、60画面を見て回ることになります。さらに、キャッシュプーリングやネッティングを手作業で計算し、実行するのは非常に手間がかかり、ミスも起きやすくなります。
CMSが担う機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 残高の一元表示 | 60口座の残高を、1つの画面でまとめて確認する |
| 資金集中の自動化 | キャッシュプーリングの資金移動を、毎日自動で実行する |
| 相殺決済の計算 | グループ会社間の債権債務を自動で相殺し、差額を算出する |
| グループ内貸借の利息計算 | グループ会社間貸借にかかる利息を自動計算する |
CMSは、誰が提供するのか
多くの場合、さくらグループが取引しているメインバンクなどの金融機関が、CMSというサービスを提供します。銀行のインターネットバンキングを、グループ会社向けに拡張したもの、とイメージすると分かりやすいでしょう。
次の記事で、混同を防ぐ
ここで1つ、大事な整理をしておきます。CMSは「仕組み・サービス群全体」を指す言葉で、キャッシュプーリングは、その中で使われる「代表的な手法の1つ」です。「CMSを入れる=キャッシュプーリングをする」ではありません。この違いは、次の記事「CMS・TMS・ERPの違い」でさらに詳しく整理します。
確認問題
問:CMSとキャッシュプーリングの関係として正しいものはどれですか?
次に学ぶ
CMS・TMS・ERPの違い
情報源
- 各行が公表するキャッシュマネジメントサービス(CMS)の一般的な商品説明資料
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「さくらグループ」の設定値です。