学習記事|2. 資金管理|4. 資金残高管理
5つの口座の残高を、
1枚の表にする。
1口座ずつ見ていては、全体が分かりません。
複数口座の資金残高管理
⏱ 30秒で理解
複数の銀行口座を持つ会社は、それぞれの口座残高を一覧にして、「会社全体で、今いくら使えるお金があるか」を毎日把握する必要があります。
レベル1では、1つ1つの口座の残高照合を学びました。レベル2では、それらを合わせて「会社全体」として見る視点に進みます。
さくらの3行5口座
さくらは、メインバンク・準メインバンク・その他の地方銀行の3行に、合計5つの口座を持っています。それぞれの口座には、給与振込専用、仕入代金の支払い専用など、役割が分かれていることもあります。
| 銀行 | 口座の役割 | 今朝の残高 |
|---|---|---|
| Aメインバンク | 入金・出金の中心口座 | 1億8,000万円 |
| Aメインバンク | 給与振込専用 | 9,900万円 |
| B銀行 | 仕入代金の支払い専用 | 4,500万円 |
| B銀行 | 当座貸越枠付き口座 | 1,200万円 |
| C信用金庫 | 予備口座 | 800万円 |
| 合計 | 3億4,400万円 | |
1口座ずつ見るだけでは、判断を誤る
もし出納担当が「B銀行の当座貸越枠付き口座が1,200万円しかない」という事実だけを見て慌てたとしても、実際には他の口座に十分な残高があり、必要なら資金を移動できるかもしれません。逆に、合計残高だけを見て安心していると、特定の口座(例えば給与振込専用口座)に十分な残高がなく、給与日に間に合わないという事態も起こり得ます。
口座ごとの残高5口座、それぞれ確認→一覧表にまとめる合計・口座別の両方を見る→今日・今週の支払いに、間に合うか判断
資金移動という選択肢
ある口座の残高が不足しそうなときは、余裕のある口座から資金を移動させることがあります。これを資金移動と呼びます。単体の会社の中でも、複数口座間でこうした調整が日常的に行われます(グループ会社間で行う、より大規模な資金の融通については、レベル4で学ぶ「キャッシュプーリング」につながっていきます)。
確認問題
問:5口座の合計残高は十分でも、特定の口座の残高が足りない場合、何が問題になりますか?
次に学ぶ
資金繰りとは何か(実務編)
情報源
- 一般的な企業の複数口座管理・資金移動実務に関する解説
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「株式会社さくら」の設定値です。