帳簿の数字と、
銀行の数字は一致するはず。
本当に一致しているか、毎日確かめます。
銀行残高照合の基本
会社の帳簿に記録されている現金預金の残高と、実際に銀行にある残高を照らし合わせて、一致しているかを確認する作業を銀行残高照合と呼びます。
仕訳を正しく記録していても、記帳漏れや記帳のタイミングのズレによって、帳簿の残高と銀行の残高が一時的に食い違うことがあります。
さくらの5口座を、毎日確認する
さくらは3行5口座を持っています。出納担当は毎朝、それぞれの口座の残高を確認し、帳簿上の残高と一致しているかを見ます。一致していれば、少なくとも「現金預金として記録した金額の合計」が銀行の実際の残高と食い違っていないことは確認できます。
ただし、これは会計処理全体が正しいことまで保証するものではありません。たとえば、入金を別の取引先の売掛金に記帳してしまった場合や、支払いを誤った費用科目で記帳してしまった場合、さらには不正な支払いがそのまま正確に記帳されてしまった場合などは、金額の合計は一致していても、記帳の中身は誤っています。銀行残高照合は非常に重要な確認作業ですが、それだけで会計処理全体の正しさを保証するものではない、と理解しておく必要があります。
一致しないとき、よくある原因
差額の原因が分かれば、多くの場合は心配ありません。しかし、原因が分からない差額をそのままにしておくのは危険です。記帳漏れなのか、ミスなのか、それとも不正な出金なのかを、必ず突き止める必要があります。
なぜ毎日行うのか
月に1回だけ照合していると、原因不明の差額が見つかったときには、すでに1か月分の取引の中から原因を探すことになり、時間がかかります。毎日照合していれば、差額が出てもその日の取引の中だけを確認すればよく、早く・簡単に原因を特定できます。これは、レベル0で学んだ「早く気づくほど、打てる手が増える」という資金繰りの考え方にも通じます。
確認問題
- 一般的な企業の現金預金残高照合実務に関する解説