学習記事|4. グループ財務|9. グループ資金管理
資金を融通し合うと、
そこに貸し借りが生まれます。
キャッシュプーリングの、会計・法律上の実態です。
グループ会社間貸借とは何か
⏱ 30秒で理解
グループ会社間貸借とは、親会社と子会社、または子会社同士でお金を貸し借りすることです。キャッシュプーリングで資金が移動すると、その実態は多くの場合、この貸し借りになります。
資金移動は、単なる「移動」ではない
キャッシュプーリングの記事で見たとおり、余剰資金のあるA子会社から、親会社の集中口座に資金を移動すると、A子会社は現金が減る代わりに「親会社に対する貸付金」という資産を持ちます。親会社は現金が増える代わりに、「A子会社に対する借入金」という負債を持ちます。これはレベル1で学んだ仕訳の基本そのものです。
A子会社現金が減り、貸付金(資産)が増える↔親会社現金が増え、借入金(負債)が増える
貸し借りである以上、利息が発生する
グループ会社間の貸し借りにも、通常は金利を設定します。これをグループ会社間金利と呼びます(金利の水準の決め方は、レベル5で詳しく学びます)。金利を設定することで、貸した側には受取利息、借りた側には支払利息が発生し、通常の銀行融資と同じように会計処理されます。
残高管理という新しい実務
グループ会社が増えると、「どの会社が、どの会社に、いくら貸しているか」という残高を、正確に管理する必要が生まれます。連結決算では、グループ内の貸付金・借入金は相殺消去されますが、個別の会社の帳簿にはそれぞれ残高として残るため、レベル1で学んだ残高照合と同じように、貸付側・借入側の帳簿が一致しているかを毎月確認します。
確認問題
問:キャッシュプーリングで子会社から親会社へ資金が移動したとき、子会社の帳簿には何が残りますか?
次に学ぶ
相殺決済(ネッティング)とは何か
情報源
- 企業会計基準第11号「関連当事者の開示に関する会計基準」(発行:企業会計基準委員会(ASBJ)/asb-j.jp/jp/accounting_standards_system/details.html?topics_id=35/2026年9月確認)-グループ会社間取引の開示の考え方の根拠
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「さくらグループ」の設定値です。