機能の多さより、
何を解決したいかから選ぶ。
システム選定は、目的から逆算します。
財務管理システム(TMS)の選定
レベル4で見たTMS(財務管理システム)を選ぶときは、機能の一覧を比較するより先に、「今、財務部が抱えている課題を、このシステムが解決できるか」という視点で考えます。
さくらグローバルの財務部が抱える課題
財務部30人は、これまでの記事で見た、必要手元資金の管理・財務リスクの統合管理・グループ会社間金利の計算を、多くの表計算ソフトを使って手作業で行っています。会社が増えるほど、この手作業は限界に近づいています。
選定で確認すべき3つの観点
仕訳や決算の連携はスムーズか。
TMSで計算した利息・為替差損益などが、会計システムへ正しく連携され、二重入力が発生しないか。
今の課題を、具体的に解決できるか。
財務リスクの統合管理、グループ会社間金利の自動計算など、今手作業で行っている業務がどれだけ自動化されるか。
投資に見合う効果があるか。
システム導入・運用のコストと、削減できる作業時間・リスクの低減効果を比較する。
機能一覧だけで選ばない
TMSの製品にはさまざまな機能がありますが、「機能が多いから良い」とは限りません。使わない機能のためにコストと運用の複雑さが増すこともあります。まず自社の課題を明確にし、その課題に直結する機能を優先して比較することが重要です。
選定後は、運用の設計も必要
システムを選んだ後も、実際に安全に運用し続けるための設計が必要です。誰がマスタデータを登録・変更できるか、システムに障害が起きたときにどう業務を継続するか、といった論点は、発展記事「財務システムの運用統制」で扱います。
演習|会社の状況によって重視する観点は変わる(演習専用設定)
「選定で確認すべき3つの観点(経理・財務・CFO)」のうち、最初に重視すべき観点は、会社の状況によって変わります。次の2つの状況について、それぞれ最も重視すべき観点を選んでください。
同じ「3つの観点」でも、会社が今どんな課題を抱えているかによって、最初に重視すべき観点は変わります。
確認問題
- 一般的な財務管理システム(TMS)の選定基準に関する解説