学習記事(発展)|5. 財務管理責任者|10. 財務管理システム
システムを選んだ後も、
運用の設計が続きます。
導入して終わり、ではありません。
財務システムの運用統制(発展)
⏱ 30秒で理解
TMS・CMSは導入して終わりではありません。日々のデータ(支払先マスタ・口座マスタなど)を正しく保つ管理と、システムに障害が起きたときの代替手段まで含めて設計する必要があります。
マスタデータが乱れると、何が起きるか
「財務管理システム(TMS)の選定」で見たように、さくらグローバルは新しいTMSを導入しました。しかし、システムを入れただけでは終わりません。取引先の口座情報(支払先マスタ)や、グループ各社の口座情報(口座マスタ)を、誰がいつ登録・変更できるかというルールがなければ、レベル1で学んだ「支払先の口座が変更されている」という不正の危険が、システム上でも起こり得ます。
マスタ管理の統制点
登録・変更の承認支払先マスタの新規登録・変更には、必ず別の担当者の承認を必須にする。
変更履歴の記録誰が、いつ、何を変更したかを、システム上に記録として残す。
定期的な棚卸し使われていない取引先データや、古い口座情報が残っていないかを定期的に確認する。
システムが止まったら、どうするか
TMS・CMSに障害が起きると、グループ全体の資金移動や残高確認が一時的にできなくなる可能性があります。最低限、次のような代替手段をあらかじめ決めておく必要があります。
- 各行のインターネットバンキング画面から、個別に残高を確認する手順
- 緊急の支払いを、手作業でどう処理するかの手順
- システム復旧後、手作業で処理した分をどうシステムに反映させるかの手順
システムに頼りきりで代替手段を用意していないと、障害が起きたときに、グループ全体の資金繰りが見えなくなってしまいます。
確認問題
問:財務システムの「運用統制」に含まれることは何ですか?
次に学ぶ
レベル5修了チェック
情報源
- 一般的な企業の財務システム運用統制・マスタ管理に関する解説
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「さくらグローバル」の設定値です。