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1人だけで、
お金を動かせないようにする。

それが、出納の内部統制の基本です。

支払承認と職務分掌

難易度レベル1 経理・出納 所要時間4分 前提知識振込と支払いの実務
⏱ 30秒で理解

振込データを「作る人」と「承認する人」を分けることを職務分掌と呼びます。1人がすべてを行えると、間違いに誰も気づけず、不正も起こりやすくなります。役割を分けることが、いちばん基本的な防止策です。

もし1人で全部できたら

もし、振込データを作る人が、そのまま自分でデータを承認し、銀行に送信できてしまったら、どうなるでしょうか。金額の入力ミスに誰も気づかないまま、間違った金額が振り込まれてしまうかもしれません。さらに悪い場合、存在しない取引先への振込データをこっそり作り、自分でお金を送金してしまう不正も、理屈の上では可能になってしまいます。

担当者A 振込データを作る 上司B 内容を確認し承認する 銀行システム 承認済みデータのみ送信 担当者Aだけでは、銀行へは送れない 上司Bの承認がなければ、お金は動かない
作る人と承認する人を分けることで、1人だけの判断でお金が動く状態を防ぎます。

職務分掌は「疑っている」わけではない

役割を分ける目的は、誰かを疑うことではありません。むしろ、担当者自身を「間違えた責任を1人で背負う」立場から守る仕組みでもあります。人は誰でも入力ミスをします。承認という2段階目のチェックがあることで、ミスがそのまま実行される前に止められます。

さくらの承認ルール(例)

金額承認者
100万円未満経理課長が承認
100万円以上1,000万円未満経理部長が承認
1,000万円以上経理部長+役員が承認

金額が大きいほど、より上の役職の承認が必要になる仕組みを作ることで、大きな金額ほど慎重にチェックされるようにします。

よくある間違い

「急いでいるから、自分で承認していいか」承認者が不在でも、代理承認のルールを決めておくべきで、作成者自身が承認を兼ねてはいけない。
「いつも同じ相手だから、確認は省略していい」毎回同じように見える支払いこそ、振込先の変更に気づきにくい。金額・口座は毎回確認する。

確認問題

問:振込データの作成者と承認者を、なぜ分けるのですか?
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情報源
  • 一般的な内部統制における職務分掌(作成・承認・実行の分離)の考え方
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「株式会社さくら」の設定値です。