学習記事|2. 資金管理|5. 資金繰り・資金予測
月末は黒字。
でも20日は、危なかった。
月次の表では見えない不足を、週単位で見つけます。
13週間資金繰り表
⏱ 30秒で理解
13週間資金繰り表とは、約3か月先までを週単位で見て、資金不足の予兆を早期に発見するための表です。月次の資金繰り表では見落とす「月の途中の不足」を見つけられます。
月末の帳尻が合っていても、危ないことがある
さくらの月次資金繰り表では、ある月の残高は「月初2億円→月末2.3億円」で、問題なく見えます。しかし実際には、20日の賞与支払いと仕入代金の支払いが重なる週があり、その週だけ残高が3,000万円まで落ち込んでいました。月次の表だけを見ていると、この危ない週の存在に気づけません。
月初残高
2.0億円
→
第3週(20日前後)
0.3億円
→
月末残高
2.3億円
13週間資金繰り表の作り方
- 週ごとの列を、13週分作る:約3か月分。銀行への借入相談から実行までにかかる期間をカバーする長さです。
- 確定している入出金を先に埋める:給与日、賞与日、納税日、既存の借入返済日など、日付が決まっているものから書き込む。
- 売掛金・買掛金の入出金予定を埋める:取引先ごとの支払条件(例:月末締め翌月末払い)から、いつ・いくら動くかを予測する。
- 毎週、実績で更新する:1週間が終わるごとに、その週を実績値に置き換え、13週先の予測を1週足す。
「早さ」がいちばんの価値
13週間資金繰り表の本質は、精度の高さよりも「早く気づけること」にあります。第7週に資金が不足しそうだと分かれば、第2週のうちに銀行へ相談し、借入を実行する時間が十分にあります。前提知識の記事で見た納税や社会保険料のような、金額と時期が事前に分かっている支出は、まさにこの表で早めに把握しておくべき項目です。
確認問題
問:月次の資金繰り表で「月末残高は問題ない」と分かっていても、13週間資金繰り表を作る意味は何ですか?
次に学ぶ
運転資本とは何か
情報源
- 金融機関等が公表する13週間資金繰り表(ショートレンジ・キャッシュフロー)の一般的な作成方法に関する解説
最終更新日:2026年9月5日|本記事の数値は架空企業「株式会社さくら」の設定値です。