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財務実務ラボ

「読むだけ」の資金繰り教材から一歩進み、入力→計算→危険箇所発見→判断→仕訳・CFとの接続までを1つのラボで体験します。13週間資金繰り表と借入返済予定表が連動し、借入条件を変えると資金繰りの結果がどう変わるかを確認できます。

この数値は「財務実務ラボ専用・学習用ケース」です

ここで使う13週間の入出金・借入条件は、このラボのために新しく設定した架空の学習用モデル(B社)の数値であり、他の記事で使っている「株式会社さくら」の正式な設定数値ではありません。両者を混同しないでください。数値はすべて、13週間の入出金・借入返済表・仕訳・BS/PL/CF・最終現金残高が相互に整合するよう設計されています。

ラボ1|13週間資金繰り表

下の期首現金・各週の入出金を編集すると、週次の合計・純CF・週末残高・13週間の最低残高・資金不足の有無がその場で再計算されます。「借入返済」の行は、下の「ラボ2|借入返済予定表」で設定した内容が自動的に反映されます(手入力はできません)。「その他入出金」は、正の値を入金、負の値を出金(絶対値を出金合計に加算)として扱います。

万円
週12345678910111213
入金(売掛金等の回収)
仕入・買掛金支払
給与
税金・社会保険料
借入返済(自動反映)
設備投資
その他入出金(+入金/-出金)
入金合計
出金合計
週次純CF
週末現金残高
課題:条件を変えて資金不足を解消できるか試す

上の13週間資金繰り表・借入返済予定表の入力(期首現金・入金時期・借入返済条件・設備投資時期など)を変更し、再計算してみてください。資金不足が解消できたかどうかは、下に自動で表示されます。

財務担当者→責任者への報告(対象:ラボ1・13週間資金繰りモデル)

この報告は、上のラボ1(可変の13週間資金繰りモデル)の現在の入力設定に基づきます。下のM20「TX-PUR-001」の固定ケースとは対象が異なります。

ラボ2|借入返済予定表

借入を2本まで登録できます。返済方式は、正確に計算できる元金均等(毎回の元金返済額が一定)と元利均等(毎回の元利合計が一定)の2方式のみに対応しています。返済開始週や返済頻度を変えると、上の13週間資金繰り表の「借入返済」行と最低残高・資金不足判定が自動的に変わります。

この学習用モデルの利息計算について(簡略化の明示)

本ラボの利息は、次の簡易式で計算しています。

利息 ≒ 返済前残高 × 年率 × 返済間隔週数 ÷ 52

実務の借入契約では、利息は契約ごとの日数(実日数/360日・365日建てなど)で計算されるのが一般的で、この簡易式とは一致しません。また、本ラボは「返済開始週」を変更しても、借入実行日から初回返済日までの実際の経過日数を厳密に再計算するモデルではなく、指定した週から単純に返済間隔ごとの計算を始める簡略化モデルです。実際の銀行融資の利息計算を再現するものではないため、実務での金額確認には契約書・金融機関への確認が必要です。

M20|一つの取引を最後まで追う(TX-PUR-001・固定学習ケース)

これは固定の学習ケースです

以下のTX-PUR-001(仕入先「フジタ商会」への支払い120万円)は、金額・仕訳・日付関係をすべて固定した学習用ケースです。上のラボ1・ラボ2の入力を変更しても、この120万円の取引の内容・金額は変わりません(連動しません)。

1件の取引だけを取り出し、請求から月次締め・BS/PL/CF・責任者報告まで、実際にどうつながっているかを順番に見ます。完全なERPシステムの動きを再現するものではありませんが、「仕訳だけ」「資金繰りだけ」で終わらず、同じ取引がどこへつながるかが分かるようにしています。すべての工程に同じTX-PUR-001のIDが付いていることを確認してください。

  1. TX-PUR-001①請求/検収記録:仕入先「フジタ商会」から、納品済みの資材120万円分の請求書を受領し、検収記録を残す(架空の週5・支払日より前の想定)。
  2. TX-PUR-001②承認記録:120万円は支払承認基準(例:100万円以上1,000万円未満=経理部長が承認)にあたるため、経理部長が承認する。
  3. TX-PUR-001③買掛金仕訳:検収時点で、三分法により仕訳する:借方 仕入120万円/貸方 買掛金120万円。この時点の「仕入」はいったんの費用計上であり、期末に使用状況に応じた調整が入る(下記参照)。
  4. TX-PUR-001④振込結果:支払日に、インターネットバンキングで振込データを作成し実行する。振込は正常に完了。
  5. TX-PUR-001⑤銀行明細:振込実行日、B社の銀行口座から120万円が出金として記帳される。
  6. TX-PUR-001⑥支払仕訳:借方 買掛金120万円/貸方 現金預金120万円。
  7. TX-PUR-001⑦銀行残高照合:銀行明細の出金120万円と、帳簿上の現金預金の減少120万円が一致することを確認する(照合完了。数値の内訳は下の「開始残高→締め後残高→銀行照合」を参照)。
  8. TX-PUR-001⑧支払いとPLの関係:支払い(⑥)自体はPLに影響しない。買掛金という負債を消すだけの取引であり、費用の認識・取消はこの支払いとは別のタイミングで決まるためである。実際にいつ費用になるかは、期末時点でこの資材が使用済みかどうかで異なる。下の「期末時点の資材状態」で確認する。

開始残高→締め後残高→銀行照合(TX-PUR-001・固定ケース)

この残高はTX-PUR-001の説明専用に設定した学習用の数値であり、上のラボ1(可変の13週間資金繰りモデル)の週別残高とは別枠です。

項目金額
①開始帳簿残高(週5期首、支払い前)3,000.0万円
②当該取引による増減(TX-PUR-001の支払い)−120.0万円
③必要な調整仕訳(この取引に関する追加調整)0.0万円(追加調整なし)
④締め後帳簿残高(①+②+③)2,880.0万円
⑤銀行残高(銀行明細ベース、支払日時点)2,880.0万円
⑥調整項目(未取付小切手・未達預金等)0.0万円(該当なし)
⑦最終差額(④-⑤-⑥)0.0万円

TX-PUR-001は振込実行日に銀行口座からも即日出金として記帳される想定のため、未取付小切手や未達預金のようなタイミング差異はなく、差額はゼロになります。差額がゼロにならない場合は、②〜⑥のどこかに記帳漏れ・二重計上・タイミングのずれがないかを確認します。

期末時点の資材状態(2択・固定ケース内の条件切替)

この120万円分の資材が、期末時点でどうなっているかによって、当期の損益への影響が変わります。以下のいずれかを選んで、下の月次締めのまとめがどう変わるか確認してください。

月次締めのまとめ(TX-PUR-001)

項目金額説明

統制・システム処理ステータス

実際のERP・銀行システムとの接続を再現するものではありませんが、どの工程がどのシステム・誰の作業で完了しているかを示します。

財務担当者→責任者への報告(対象:TX-PUR-001・固定学習ケース)

この報告は、上で選んだ「期末時点の資材状態」(A/B)に応じて内容が変わります。上のラボ1(可変の13週間資金繰りモデル)の報告とは対象が異なります。

情報源
  • 本ラボの数値(13週間の入出金・借入条件・TX-PUR-001の取引)は、実在企業の数値ではなく、計算の仕組みを学ぶために新しく設定した架空の学習用ケースです。仕訳・BS/PL/CF区分・三分法における期末棚卸の考え方は、一般的な複式簿記・企業会計の実務に基づく解説です。
最終更新日:2026年9月6日|本ページの数値はすべて「財務実務ラボ専用・学習用ケース」の設定値であり、他記事の「株式会社さくら」とは別の架空設定です。